架空郵便第九

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For My Friends/Blind Melon

シャノンが死んで13年後に届いた手探りの音源。
不安と期待の新ボーカルはシャノンにそっくりだが似ていない。
他のメンバーがこの人を選んだ理由や物語を想像するだけで2ヶ月経ってしまった。
この音を聴くと、セカンド「Soup」で進んだ道からは潔く引き返したことがわかる。
だからと言って、ファースト「Blind Melon」の場所までは戻れなかったのは、戻るべき道がないからだ。
誰も通らない道ではたとえアスファルトだって草に埋もれる。



暴れ馬を制御するような端正なドラムと、左右から包み込むようなめくるめくツインギターも健在。
後半には、今までにはなかったタイプの曲も収められていて、今後にも期待大。

オススメ曲は、M3「Wishing Well」とM11「Father Time」
どちらも理想的なBlind Melon節が堪能できる。
どうやら国内盤は今のところ出る気配がないけれど、ロックに夢を見続けたいなら買うべき一枚。

Posted by 店長 Posted in: その他(09.06.05まで) No Comments » 2008.06.29


9日後

七夕まであと九日。
織姫と彦星のことでアウトテイクを少々。

織姫とは「機を織る姫」で、彦星は別名牽牛といい「牛を引く人」だ。
どちらも固有名詞ではなく、「看護婦と運転手」なんかと同じニュアンスだ。
「博士と助手」でもいい。

これに気づいた時、長年抱いていた疑問が解けたのだが、
まずはその疑問について説明しなくてはならないだろう。

簡単に言ってしまうと、織姫と彦星がお互いに夢中になって仕事を怠けたからと言って、
川を作って二人を引き裂いてしまうというのは「やりすぎ」ではないか?ということだ。
言うまでもないことだが、今まで何もなかったところに川が出来てしまったら、
迷惑を被るのは当の二人だけではないのである。地域全体の問題なのだ。

もちろん口さがない人々は、織姫と彦星に向かって「あんたらのせいでえらい迷惑だよ!」くらいは言っただろう。
けれど内心では、「天帝様、やりすぎですよ」と思っていたはずだ。
二人の小さな色恋に対して、いくらなんでも大鉈を振るいすぎである。

しかし、相手は天帝様だ。
無茶苦茶なように見えてもちゃんとした理由があるのではないか?
ここは一つ冷静に考えてみよう。

たとえば二人だけでなかったとしたらどうだろうか。
織姫と彦星のように恋愛に夢中になって仕事を怠ける連中がほかにたくさんいたら?
だとしたら「川」で妨害するというのももっともなことに思えてこないだろうか。

もちろん実際に問題が表面に出たのは当の二人だけだったかも知れない。
しかし彼らは他者に先んじていたとは言っても特別な存在ではなく、彼らと同じ問題を起こす二人が続々と現れることが予期されたので、予防策として「川」が作られたのである。
これは伝染病を防ぐのに似ている。つまり、防疫だ。
そういう目で見てみると、天帝のとった措置は非常に理に適っている。

ここまで読んでもらえばそろそろお分かりだろう。
なぜ織姫と彦星(牽牛)であって、幸恵と高志ではないのか。
彼らが特定の個人ではなく、不特定多数の代表として語られているからである。

物語の中で、織姫と彦星以外の人物の描写が皆無に等しいのもそれを裏付けていると思われる。

Posted by 店長 Posted in: その他(09.06.05まで) No Comments » 2008.06.28


10から数える数え歌

ロケットのカウントダウンと言うのが何秒前から数え始めるものなのかはわからないが、
それはおそらく13秒とか65秒とかではなくて、
やはり10秒とか30秒とかきりの良い数字なのだろうと思う。

日常的に最もなじみのあるカウントダウンと言えば、
「3、2、1」の3秒かも知れないが、ロケットを発射するのにたった3秒では気持ちがついていかない、
気持ちがついていかないと良い記録が出ないのはアスリートなら誰でも知っていることで、
決して体育会系とは言えないNASAやJAXAの職員だって、それくらいは聞きかじっているから、
もう少し長めのカウントダウンを用意するのが通例に違いない。

しかし、言うまでもないことだがあまりに長いカウントダウンでは逆効果になる。
だいたいカウントダウンの最中と言うのは、するべきことなんてほとんどないものだから、
ちょっと目を放すとタバコを吸いに行ったり、メールをチェックするついでにヤフーを見たりする人が出るのは確実で、
そうなると「ちょっとだけ」のつもりが思ったより長く退席してしまい、
カウントダウンが10になったら押さなくちゃいけないスイッチを押し忘れたりするのは、
誰でも容易に想像ができることだろう。

そんなわけで、ロケットを打ち上げるのに最適なカウントダウンの長さと言うものがあるはずなのだが、
それはきっと時代によって変わってくるのじゃないかと思う。
今のカウントダウンは、30年前と比べて短くなっているのか、
100年後のカウントダウンはどうなのか。
とても気になっている。

「1、2、3、4!」で突っ走れるロケットが登場したらとてもロックだという結論にたどり着きたかっが、
それはよく考えたらカウントアップだ。
「1、2、3!」ならワルツだが、もちろんそんな風に話をそらしても僕のロケットは飛ばないだろう。

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僕がロケットの中で見たかった色はこういう色だ。

Posted by 店長 Posted in: 架空ストア(09.06.05まで) No Comments » 2008.06.27


11人いるときもある

織姫の話だ。
多分、彼女は一人じゃない。

だから彼女の秘密の数も一つじゃすまない。

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Posted by 店長 Posted in: 架空ストア(09.06.05まで) No Comments » 2008.06.25


12×12=12

12本が12個で12ダース。
やけに回りくどい表現だけど回り道をしてみる価値はある。

数字だけだと正しくない数式も、単位をくわえれば成立する。
つまり単位さえ変えれば突破できる。
やけに回りくどい表現だけどさび付いたドアをドロップキックで開けた時のような爽快さがある。

もちろん、さび付いたドアをドロップキックで開けたことなんてない。
ドロップキックをしたことだって、数えるほどしかないだろう。

札幌にいた頃、道端の雪山に向かってドロップキックをしたら、
雪の中に隠れていたガードレールに手痛いカウンターを食らって、
しばらく悶絶したことがある。
さび付いたドアは雪の中にあるだろうか。

さびついた自転車ならたくさんあった。
あれでいいのかと先住民に聞いたら、
「春になったら出てくるから大丈夫」と言われたが、
つまり彼らは雪山に向かってドロップキックをしない方の人間なのだろう。

今になってようやくそういうことがわかる。
少しずつ頭が良くなっている。

12×12=12

掛け算を見ると、一次元が二次元になるのをまず思い浮かべるが、
元々一次元でもなければ結果が二次元でもない数式の場合、
無重力に放り出されたような気分になる。
そんな場所ではドロップキックはできない。

これはつまり、ドロップキックを回避するための、
世界の摂理というものかも知れない。

例によって例のごとくだが、こんな話とは全く関係なく新商品が出ている。
ここまで読んだあなたならきっと興味を持つだろう。

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Posted by 店長 Posted in: 架空ストア(09.06.05まで) No Comments » 2008.06.16


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